今回は軍校展示物中心に書いてみます。

まずはお決まりの軍服。上のは教官用。

こちらは学生用。なんか学生の方がいい感じですね。林/彪なんかは紅/軍/軍/服よりも黄/埔軍服の方が似合ってそうだな~。(一番似合っていないのは文句なく元帥服だが)
ところでこの軍服、竹/内/実の「現代中国への視覚 上 黄埔軍官学校のこと」(『現代思想』1997年4月)によれば
日本の影響ということでは、学校の制服(軍人の学校ですから、軍服ということになりますが)が、日本軍の軍服をお手本にしたということがあります。
佐々木到一によりますと、そのアイデアはかれがだしたことになっています。軍官学校の設立を準備するさい、学生に支給する制服のデザインを準備委員が、広州の沙面に日本人が開いている唯一のデザインを頼んだ。洋服屋は軍服のデザインなんてやったことがないので、佐/々/木/到/一に相談した。それで佐/々/木/到/一が、これどうなんでしょうね、「米国式の軍服をダブルの詰襟にしたものが中国の軍人には向くだろう」(三七〇ページ)と答えたというのです。(中略)日本陸軍はながいあいだ立てた詰襟でしたが、第二次世界大戦中、この「ダブルの詰襟」―ねかせた襟にした新しいデザインに変更になりました。(略)佐々木到一は、そうすると、かなりモダンなセンスがあったということになります。
モダンなんだ・・・・・・。
この話が本当だとすると、黄埔の軍服は日本人によってデザインされたことになる。そしてそれを着て軍人となっていた人々が、後に日本との戦いの中核を為したと思うといろいろ複雑な気分だ。
・・・・・・でもこの「自分が黄埔の軍服デザインした!」って言っているの佐々木本人だけなんだよね・・・・・・他の資料にはまったく触れられていないが・・・・・・。
ところでこの黄/埔/軍/校では、軍校に関わった人々(教官・卒業生)の肖像画を展示しているコーナーがある。肖像画、といっても本当に人物が突っ立ているのもあれば歴史的な場面を描いた絵もある。
とりあえず、私の黄埔同人誌の主要キャラ・林/彪,陳/賡,劉/志/丹、しゅう恩寿のうち、前者3人の絵を撮ってきた。
当たり前だが(歴史的に何もやっていない・・・ぶっちゃけ一般人の)恩寿ちゃんの絵はなかった!(泣)って言うか痕跡も無い。いっそご愛嬌で周/恩/来お兄ちゃんと並んだ絵でもあってもいいのに(ご愛嬌でそんな絵を作るほど中国も閑ではないだろうが)。さらに陳/賡とセットになっていたら(私が)泣いて喜ぶ(腐女子を喜ばせるためにそんな絵を描く閑はもっとない)。
んじゃ、まずは林/彪。

林/彪在(in)平/型/関!
なかなかかっこいい・・・と言うか展示されていた絵の中でもベスト5に入るほどのかっこよさだった! 林彪もホント出世したよなって感じ。
ちなみに一番左で双眼鏡持っているのが林/彪。隣にいるのは聶/栄/臻。八/路/軍の軍服がまるで写真のようにリアルだ。
続いて陳/賡。

こちらも抗日戦争中の絵。確か舞台は太行山脈だったと思う。
いかにも陳/賡らしい快活な笑顔がグッド! 写真でもそうだけど、この時期の陳/賡って馬とセットなイメージがあるよな。

劉/志/丹。1935年、長/征の中/央/紅/軍を劉/志/丹率いる陜/北/紅/軍が迎え入れた「紅/軍/会/師」の場面。
左側の馬に乗って手を挙げている人が劉/志/丹・・・・・・って高/崗も描かれてるよ!(右側でもう一人馬に乗って手を挙げている人)ちょっとびっくりだ。

まだいっぱい展示されていたけど、最後は周/恩/来と蒋/介/石。三度目に軍校に行った時、同行した方に「なんか周の絵だけ精細がない」と言われた絵。確かに・・・ツマンナイ絵だよね。
左が周で右が蒋。・・・つーか、こうやって見ると周の方が攻に見えるのがホラーだ。
さて、再び展示アイテムに戻ります。
これは伝説の(笑)「中正剣」。 またの名を「黄埔剣」、「成仁剣」とも(刀に「成功成仁」の文字があったから)。
中正とは蒋/介/石の字。黄埔の学生は卒業時に蒋介石校長よりこの剣を下賜されるというわけ。刀身には上記の文字の他に「校長蒋中正賜」の文字が刻まれている。この短剣を持つことは黄埔の卒業生の証であり、30年代の中国軍人の誇りであった。「軍人魂」のシンボルではあるが、一方で蒋介石が卒業生と一種の君臣関係を結んだというシンボルでもあるだろう。
刀は全長40センチ前後。柄に花文様がある他はシンプルなデザイン。
さて、最後は最も衝撃なアイテムを。
ガンダム!!(確かSEEDだった) 軍校内のお土産品店に売ってました(外のフリーダムな売店ではなく校内の公式売店)。軍校関連本やグッズに混じってフツーに売ってました・・・・・・。
ガンダムも軍校関連グッズかよ・・・ニュータイプも育てていたとは知らんかった・・・・・・(ちなみに2010年現在、この売店はなくなっています)
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