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『炎立つ』ドラマ版と原作版

 奥州藤原氏を扱った1993年の大河ドラマ『炎立つ』は高橋克彦の同名小説を原作としています。
 今DVDをレンタルして第一部(経/清・前九年の合戦編)から見直している&原作5巻(泰/衡編)を流し読みしているところなのでその感想をまとめます。

 とりあえずドラマは1話~4話まで。原作五巻はそもそもまだ2巻までしか読めてないので、流し読み程度としておきます。


※今まで検索よけのため泰衡を「やすひら」と表記してきましたが、なんか見た目が悪いので今後は「泰/衡」と表記しようと思います。しばらくこれで試してみて、元にもどすかこれでいくか、別のやり方でいくかまた決めていこうと思います。


炎立つ第1部


 まずはとにかくオープニングがかっこええ。
 そして藤/原/経/清/役の渡/辺/謙の演技がいい。まわりの役者さんたちもそれぞれ素敵だ。
 第1話で雪降る最上川を船で行く光景もすごく風情があっていいですね、見てるだけならの話ですが。


 安/倍/貞/任の有結への思いが原作より数段あからさまで兄弟・兄妹好きには嬉しい展開ですが、ぶっちゃけそういうクラスタ以外の視聴者はこの貞任引くだろうと思いまふ・・・・・・・・

 結有も最初は良かったけど、途中からいい加減にしろこの女、になった・・・・・
 しかし第一部の経/清が結有に、第三部の泰/衡が義経に、とこのドラマは主役がエキセントリックでわがままなヒロインに振り回されるドラマなのね……(後者はヒロインじゃないだろ、との意見は受け付けん)


 それにしても主役で経/清と泰/衡の二役やった渡/辺/謙さんはさすがですね。
 泰/衡役が印象的だったので第一部の経/清が泰/衡に見えたらどうしようと思いましたが、ガラリと雰囲気が変わって同じ顔なのに別人に見える、すごい。
 それでいて経/清と泰/衡を同じ人物が演じる必然性もちゃんと感じられるんですよ。



 第1部の四話まで観終わった感想まとめ。

 話には聞いてましたが、経/清と貞/任が愛し合いすぎていて、3部の泰/衡と義経とか弁慶と義経とか見てももうまんまBLドラマだったのだなと思いましたまる




『炎立つ』小説版 第3部


 私『炎立つ』ってよく言ってますけど、実は原作小説の方の泰/衡パートである5巻はパラ読み程度しかしてないんですね(まだ経/清編の2巻読み終わったところ)。でもパラ読みでも十分に泰/衡が(頭おかしいほど)義経好きで、義経がどこの深窓のお姫様だというレベルで可愛く愛らしいことは理解しました。


 もう3巻と4巻は後で読むことにして5巻の泰/衡編を買って自宅にお持ち返ってとりあえず気になるあたりだけ読んでみたんだけど………想像以上に二人が相思相愛な恋人同士以外の何者にも見えなくて悶えた……。


 第3部を巡ってはNHKと原作者の間でもめ事があったらしいが(原作の執筆が遅れ第3部は高橋案を原案にしつつNHKが独自脚本にした件)、NHKが原作の展開を聞いて「えっ・・・・・・ちょっとそれTVで放映できない・・・・・・(大汗)」と思って独自脚本に走ったとしても不思議にあらず……

 まあ、原作だってあからさまじゃないけど、映像にするとまた小説とは与えるインパクトが違ってくるからね。や、NHK版の二人も相当なものだったけど、あれはまだ一部の腐女子以外には気づかれないかもしれんが、原作を映像化したら……まあお茶の間の皆がどう反応したらいいかわからん展開に。

反応例
「おや、ばあさんや。この泰/衡と義経は思いあっていたのじゃね。いやぁ、わしが若い頃は教科書にそんなこと書いておらなんだが」
「学問の世界は日々進んでいますからねぇ」




 『さて、『炎立つ』5巻の泰/衡と義経は全編に渡ってラブラブなのですが、その中でもキれてる箇所を一つ。
 義経が頼朝に追い詰められている時、泰/衡は使者を出して奥州に頼ってもらっては困る、という奥州の立場を伝えるんだけど、続けて

「もし辛きことが重なるようであれば二人で宋にでも渡ろう」



 駆け落ちかぁぁーーー!!
 しかもこのセリフが不自然じゃないところが原作のすごいところ。


 もう一つ、私的には最高だと思ったのが、泰/衡が義経を守る自分の本心について

「弟であったから死なせたくなかった。理屈など後からつけただけに過ぎぬかもな」



 いや、義経は最後に良い「兄」を持てたのだなぁ、と切なくなります。


 明確に頼朝‐義経の血で結ばれた兄弟関係に対するカウンターとしての意味を持つ台詞で、これで義経が頼朝のことも大好きだったらかなり泥沼三角関係を期待できたけど、『炎立つ』の義経は頼朝のことそれほど好きじゃないんでそういう話にならなかったのはちと残念。


 『炎立つ』(原作版)で泰/衡と義経は一応義兄弟の契りを結んでいるけど、この時の台詞が義兄弟関係という枠組みではなく、疑似的な兄弟、つまり義兄弟という枠組みよりも血で繋がった兄弟よりも、絆で繋がった兄弟としての言葉だったのがまた良かったです。



 あと、平泉陥落後、泰/衡が頼朝にあてた書状についても独自解釈がされていました。
 あれ、私ずっと「少なくとも前半は頼朝に対する糾弾文だろ?」と思ってましたが他に誰も同じ考えの人を見たことなくて、でも『炎立つ』ではちゃんと「糾弾文」(しかもしかけ付)としててちょっと嬉しかったです。


 さて、『炎立つ』(原作板)の泰/衡もいいんですが、いろいろ完璧すぎて、私はどちらかというと大河ドラマ版のちょっと屈折してダメダメなところが目立つやすひらの方がより好きですね。
 義経との関係性も原作版でも萌えですが、ドラマ版のひたすらすれ違う二人がより萌えます。


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