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ガチで泰/衡×義経な『風は時を奏でる』(佐久間智代作)

 ええっと、下記の記録は私が本当に偶然、ある漫画を古本屋で見つけた時の衝撃を書き綴ったツイッターをブログ用にまとめた直したものです。
 今でも覚えています。私とその衝撃の漫画の出会いは5月のGW前、某新古書店によってその本を見つけた私はダッシュで家に帰り、暑さで汗をたらしながらそれを吹くのも忘れてつぶやいたものでした・・・・・・・。


 いやだってもう、史実系でガチの泰衡×義経を商業誌でやっている漫画がこの世に実在するとかね! 本当にありがとうございました!!!


 
風は時を奏でる (あすかコミックスDX―平家物語シリーズ)風は時を奏でる (あすかコミックスDX―平家物語シリーズ)
(1999/01)
佐久間 智代

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実況ツイート



 お、おい、私も何が起こったのかわからないけど起こったことをありのまま話すぜ。さっき大きな古本屋で例によって源平ものの漫画漁っていたんだが、そしたら偶然とった一冊の本の中にガチの泰/衡×義経のBL漫画があったんだ。モノホンの商業誌でだ、キスシーンまであったんだぜ…………


 とうとう(?)私が幻影を見始めたんじゃないよー、本当に本当の話なんだよー、他の作品みたく私が腐女子脳内変換してるんじゃないんだよー、信じて、私もまだ信じられないけど。


 その本の名は『平家物語シリーズ 風は時を奏でる』(佐久間智代、角川書店、1999年)。ほのかな歴史BLもので定評のあるASUKAコミックの漫画で、『平家物語シリーズ』として源平の人々の物語をそれぞれ連作短編で載せている中の一篇だった。この巻は4巻目。


 史実では義経は元服してから奥州入りしているが、『平家物語シリーズ』では牛若丸(遮那王)のまま奥州入り。
 そこで誰にでも優しい泰/衡の世話になることになるが、ある日義経はどういうつもりか泰/衡に「実は自分は女だけど源氏の御曹司と祭り上げられて男のふりしてる」という嘘をつく。
 また、自分にとってこの奥州での平和な暮らしは夢のようだが、もし本当は女で「源氏の御曹司」でないことがばれたら奥州においてもらえる理由もなくなるからみなには黙っていてほしいと泰/衡に頼む。

 それをあっさりすっかり信じる泰/衡(←てか信じるなよ、いや私も一瞬この漫画の義経は女設定なのかと思いかけたけど)。そして義経の境遇を不憫に思い、ますます親切にふるまう。(女性ものの贈り物とかしちゃうよ!)


 しかしある日秀衡が義経の元服を言い出してしまう。それを泰/衡から聞いた義経が困惑しているのを見て泰/衡はいきなり義経を抱きしめ……

泰/衡「元服はできないでしょう。女に戻りなさい 私の妻になればいい



 やめてーやめてー私のライフはすでにゼロよーー

 世紀の名言入りましたー!! ふだんから「おまいら早く結婚しろ」と突っ込んでいる私ですが、まさか「私の妻になればいい」発言を私の妄想以外で見ることができる日がくるとは! てかやばいよ「私の妻になればいい」って・・・・・

 この発言は、女の義経が元服させられて武士になるなんてあんまりな境遇→でも女だとばらすと奥州にいられなくなるかもしれない→じゃあ、自分の妻になれば義経は武士にならなくてすむしずっと奥州にいられる・・・・・・というわけなんでしょうが・・・・・・どんな超思考してんやねん泰/衡さん。


で、

義経「……それは泰/衡殿のどんな得になるんだ」

泰/衡「どんな得って……私はただあなたの境遇を放っておけないだけだ」

弁慶(←茂で盗み聞き中)「(なんの話だ!?)」



 でも義経はそこで泰/衡を拒絶!

義経「優しい泰/衡殿 正しく清々しくて一点のくもりもない  その心根が私を……」

ここで義経、泰/衡に強引にキスだ!!
しかし

義経「それが私を苛立たせる!!」



ちょっと! 私が息してないよ!!


 で、そのあと「実は女」という嘘がばれて、何故か義経が泰/衡に逆切れして(怒りたいのは泰/衡の方だよ!)破局してしまう。この時の義経の態度はあとで討たれても文句言えないレベルっす。

 なのだけど、その後誰に言うともなく一言。

義経「平和で豊かな奥州で大事に育てられた本当の御曹司に(私のことなんて)わかるはずがない」

義経「損得抜きで あんなに優しくしてもらったのは初めてだったな




 極めつけはラストの一言。

 以前、泰/衡からもらった女物の服を大事そうに羽織る義経に

弁慶「御曹司 泰/衡様を本当は……」

義経「言うな、言うな弁慶」 (終)



私の今の現状:「へんじがない ただのしかばねのようだ」


 本当は? 本当はなんだ!? はっきり最後まで言え弁慶ぃぃ!!!


 これより前の巻にあたる『らせんは時を越えて』では、義経は寺でのつらい仕事を免除してもらうためにえらい僧たちの相手をしていたことが描かれており、義経はそんな過去を仕方ないことと表向きはびっちなふりをしているが、内心自分がとても穢れた存在であると思っている。また、他人の優しさなんて必ず裏がある(自分の身体目当てとか)と信じ、そのことにも傷ついてきたのでしょう。

 だから誰に対してもそうだとわかっていながら泰/衡の無償の優しさが嬉しかったのだろうし、同時に反発を覚えてそれでちょっとからかうつもりで「実は女」とか嘘ついてしまったらますます優しくされて、その関係が心地よくて後でたいへんなことになると思いながらこの嘘をやめることができない、というべつにそこまで詳細に書いてないがそういう義経の心境がありありと伝わってきて素晴らしいよ。

 しかし、やっぱり向き合えば向き合うほど泰/衡は自分とは違う世界で生きている人間だとの反発も強くなり、また自分みたいな穢れた存在はプロポーズされても妻にはなれない(←そもそも妻にはなれない)泰/衡と一緒にはいられないと思ってんだろうな・・・・・そしてそんな義経の葛藤に気がつかない泰/衡ぁ・・・・・・・まあそこがいいと言えばいいし、だからこそ義経はそんな泰/衡に惹かれもし反発もしたのだろうが・・・・・・


 ASUKA系はほんのり歴史BL多いけど、義経もののBLで弁慶でも頼朝でも平家の誰かでもなく泰/衡持ってくるとは、すごいぜ。神様ありがとう。
 ちなみに今までの話の展開見てると、作者としてはまだまだ続けるつもりだったらしいが、残念ながらこの巻をもっておそらく打ち切りとなっている・・・・・みゅぅ~。
 打ち切りだから最後に泰/衡×義経というマニアックなご自分の好きな話を描かれたのだろうか?


 しかし本書で残念だったのは、奥州藤原氏の歴史について基本的な箇所の間違いがあった点……90年代はまだ知られていなかった点ではなく、ほとんど高校の日本史教科書にも載っているいるような話が間違っているのが残念だった……。


 ああ、でも『平家物語シリーズ』の泰/衡はいきなり抱きしめたり(女)義経元服の危機にプロポーズしたりやればできる男だ。大河の泰衡みたいに六年もぐずぐずしたあげく(←ちがう)義経を鎌倉にいかせてしまうのとは大違いだ。


 とりあえず
・「私の妻になればいい」(あああ何度見てもいい台詞だ)
・義経から泰/衡に強引にキス
の二シーンは私の宝です。しばらく毎朝出勤する前とか帰宅した時とかそのシーンばっかり読み返して癒される日々を送っておりました。



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