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第6話 夜襲 第7話 錯誤 


 勝手にサブタイトルをつけてみました。・・・センスないな、自分。
以下、6話~7話のあらすじと感想。


第6話
 
酒を飲み明かしながら、竜紹鉄芥川についての分析を求める段之凡旅長。竜は芥川は恐れを知らない一匹狼で、直接我が軍の重要基地や新八旅の本部を襲うことも辞さないだろうと言う。
 また、文軒は個人的な恨みによって自分をスパイ扱いしているとグチを言うが、段旅長は「自分も彼を心より嫌っているが、彼は党と国に徹底的に忠実な人間だと理解している」とたしなめ、彼は南京で裏切り者の密告により祖父母,父母,兄夫婦,妹を日本軍に惨殺されており、それを目の当たりにして以来、漢奸の摘発に病的なまでに固執しているのだと説明する。

 一方、ある場所へと向かう大春たちは、馬を駆ってどこかへ急ぐ九児と偶然行き会う。八路軍は、日本軍が段旅長を暗殺しようとしているという情報を得た。それを知らせるべく新八旅本部に向かうところだと聞き、大春は強引に九児に同行する。

 芥川は暗闇に紛れて見張りを殺害し、旅本部へ侵入するが段旅長の部屋には誰もいない。士官の一人を捕らえて段の居場所を吐かせ、竜紹鉄の部屋を包囲し銃撃を浴びせる。襲撃に気付いた文軒は兵を指揮し応戦する。竜は段旅長をかばい、敵の注意をそらすため外に飛び出して銃撃戦を繰り広げる。

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侵入した日本兵たちと交戦する新八旅
 
 大春と九児は応戦中の石頭と合流し段旅長の救援に向かう。秘かに裏手に回った芥川は自分の存斜体文在に気がつかない段に狙いを定めるが、暗黒の中でも音と気配によって正確な射撃を行う九児に阻まれる。しかし戦いのさなか九児は芥川によって足を撃たれ、竜と石頭に助けられる。芥川との銃撃戦の中、二人は九児が女性であることに気付く。すでに機を逸した芥川は部下と共に撤退する。

 大春や竜は治療を受ける九児の怪我がひどくないと聞いて安心する。竜は何故か九児に魅かれるものを感じ、九児も「なんだかあの人、可哀想な人に思えるわ」とつぶやき大春を驚かせる。

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竜紹鉄のことが気になる九児

 日本軍の陣地に戻った芥川は、夜間射撃に優れた九児のことが気になる一方、竜は天性の才能を持つ恐るべき相手と大野旅団長に言う。
 段旅長は竜とともに九児を見舞い礼をのべ、竜に彼女の付き添いを命じる。九児は竜のぎこちない様子に無邪気に笑い、竜はそんな彼女にますます不思議な感情を覚える。出張から戻った蘇雲暁は昨夜の事件を竜から聞き、ショックを受ける。八路軍へと戻る九児は竜を探し、いつか自分に会いに来て欲しいと約束を交わす。
 大春は衛生員の小梅の手当てを受ける九児の元を訪れ労わるが、彼女の態度はそっけない。竜と九児が二人きりで何を話したのか尋ね、九児はすっかり機嫌を損ねる。大春はそんな彼女をからかって笑わせる。

 竜は芥川を討ちに行かせて欲しいと頼み、段旅長は彼がすっかりやる気になったことを喜ぶが、代わりに九児の見舞いにかこつけての林団訪問に同行させる。林団長ら幹部は段旅長の訪問の知らせを聞いて、新八旅にはスパイがいて旅長は自軍を信用できないため八路軍に協力を求めに来たのだと分析し、彼を助けることを決める。林団長は手土産にいくらかの武器・弾薬を持ってきた段旅長を歓迎する。


第7話

 段之凡旅長は林団長八路軍の幹部と親交を深め、今後も協力関係を維持していくことを確認する。一方旅本部では、文軒蘇雲暁に段旅長が八路軍と親密であることの不満を言っていた。
九児と再会した竜紹鉄は二人で根拠地を散策する。射撃は誰に習ったのか、と聞く竜に九児は、うちは代々猟師の家系で祖父から習ったと答える。竜は彼女に「狙撃手」という言葉を教え、また九児に「あなたは本当は優しい人だと思う」と言われてとまどう。
 九児が竜と楽しそうに過ごしているのが不満な大春は、彼は中央軍の士官なのだからもっと警戒感を持てと言うが、九児は耳を貸さない。大春は彼女に「鏡のついた銃」を贈ってやると言い、九児はそんなものをどうやって手に入れるのかと笑う。

新八旅本部に戻った竜に蘇は、八路軍と中央軍は根本的に利益が違う、あまり彼らに近づきすぎないよう警告する。しかし竜は、ともに抗日をする相手との交流が何故いけないかと反論する。夜、蘇は子供の服を抱いて歎き「雲雲が生きていれば今日は彼女の二歳の誕生日だった」と泣く。文は彼女を慰めながら、ともに子供を失ったことを歎く。

 一方、大春と仲間達は暗闇にまぎれて日本軍の駐屯地に近づいていた。大春らの勝手な行動に気づいた林団長はすぐに彼らを連れ戻すように言う。大春は駐屯地に侵入するものの駐屯地に帰還してきた日本軍部隊と運悪く鉢合わせになる。

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金網を切って日本軍駐屯地に侵入する大春たち

 仲間達は大春を救うべく日本軍を攻撃するが、桂子小劉という二人の仲間が撃たれてしまう。負傷者を抱えて安全地帯まで逃げる大春たち。しかし仲間二人はすでに息絶えていた。
 八路軍駐屯地に戻った大春は林団長から厳しい叱責を受ける。大春は自分を銃殺刑に処して欲しいと訴えるが、処分が決まるまで謹慎を命じられる。
 立派な銃に目が眩んだばかりに仲間を死なせてしまったことを悔やみ、面会に来た九児の前で泣き崩れる大春。再び林団長に自分を銃殺刑にしてくれるよう頼むが、林団長は「おまえは死んで自責の念から楽になりたいだけだ。何故こんなことになったのか、心の底から考えなければいけない」と叱る。団が「最も厳しい処分」を検討していることに対し、九児は彼に罪を償う機会を与えて欲しいと林団長に訴える。林団長は彼を連長から一兵士に降格させ、功によって過ちを償うよう命じる。

 八路軍からの情報により芥川の偵察行動の移動経路と時間を掴んだ段旅長は、彼を待ち伏せ攻撃する極秘任務を竜紹鉄に与える。またそこは八路軍の勢力下なので彼らと行動をともにするよう命じるが、竜は彼らとの共同作戦に不満を持つ。定例の偵察行動の名目で銭国良や強引についてきた石頭ら数名の兵士を連れて行く竜。真相を知らされていない文軒はそれでも彼らの行動に不審を覚え、部下の張脆に後をつけさせる。

 合流する竜の部隊と八路軍。竜は大春が連長ではなくなっていることを不思議に思い、大春は彼と目を合わせることもできない。九児は石頭と交流を深めるものの、大刀らは竜の指揮下に入ることが不満で、銭国良ら中央軍の兵士らとも険悪な雰囲気になる。途中、尾行していた張脆を追い払い、また八路軍にリードされる形になったことで、苛立った竜は大春への嫌悪感を募らせる。
 急いで芥川の出没地点に向かう国共両部隊。しかし彼らは日本軍の部隊に襲われ虐殺と略奪を受けている村を目撃してしまう。すぐに村を助けに行こうとする大春ら八路軍。しかし竜は自分達は敵に気付かれるわけにはいかない、芥川を倒すことは何より重要だと言って反対する。大春は怒り狂って竜を非難し、九児も失望のまなざしを向ける。強引に出撃しようとする八路軍とそれを止める中央軍は互いに銃を向け合い、竜はついに彼ら行かせてやる。

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村人の救援か任務を優先かで一触即発になる八路軍と中央軍(マント姿なのが竜)


感想

 今回の見所は芥川の段旅本部への奇襲、竜紹鉄と九児の出会いと突然の恋愛フラグそして大春の大ポカでしょうね。前回までは「戦場の悲惨さ・不条理」を描いていましたが、急にエンタメ化しました。
 芥川の襲撃は「戦場・戦争の悲惨さ」ではなく、単なる危機とその乗り越えな話ですからね。ここでは芥川の大胆不適さが描かれ、暗闇の中の銃撃アクションが楽しめます。特に夜間射撃は得意ではない竜の欠点を補うがごとく、狩人の家系で暗黒の中でも音と気配によって相手の場所を正確につかめる九児が颯爽と登場。狩人の出身、鋭い感覚、女スナイパーと実に八路軍らしいキャラクターです。

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九児は音によって相手の位置を正確につかむ

 で、ここでいきなり竜と九児がいい感じになってしまうという展開に。・・・う~ん、なんというか、その唐突さももちろん、この二人のよく言えば清純さ、悪く言えばもどかしさは見ていてとてもむずがゆくなってしまいます(汗)。別に私が腐だから男女カプを嫌うわけではないのですが・・・なんともわざとらしくぎこちない恋愛関係なもので(汗)。竜と蘇雲暁の関係も毎回毎回何の変化もなくぐだぐだだし、もうちょっと恋愛描写はなんとかならないかと思いますね。

 さて、今まで竜とその周囲にスポットが当たっていましたが、このあたりから本格的に大春のキャラにもスポットが当たりはじめます。どうやら九児にベタぼれしているらしいですが(3話で「俺の嫁はどこ?」と言っていましたが、九児のことだったんですね。・・・俺の嫁って・・・)九児にはまったく相手にされてない模様。粗野で教養はあまりなく、けっこうノリで考えなしに行動し、口の減らないお調子もののおもしろい男、という感じ。

 で、その彼は7話で「小さな鏡のついた銃」欲しさのあまり、上には内緒で日本軍駐屯地に盗みに入ろうとしたあげく、仲間を死なせてしまうというありえないくらい馬鹿なまねをしてしまいます。
・・・・・・いや、これは本当に馬鹿ですね。成功するわけはないだろ、って。これは与えられた任務の中で判断ミスでとか功を焦った無茶な作戦で死なずにすんだ仲間を戦死させてしまった、という類のものとはまったく違います。許可が下りなかったため、団長らには秘密で私欲のために行った勝手な行動の結果です。仲間の死は戦争のためでも任務のためでもないものでした。

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大春の私欲に基づく勝手な行動で仲間が死んでしまう

 5話のラストで大春と仲間たちが向かおうとしていたのも日本軍駐屯地でした。九児から芥川が段旅長を狙っていることを聞きその夜は計画を中止しましたが、その時の様子もみんなまるでちょっとしたスリルある冒険に行くような軽い気持ちで行こうとしていました。
 で、7話でついに決行し失敗。
 八路軍が駐屯地へ侵入を試みたことを知った芥川と大野は


芥川「八路が奇襲? あんな少人数で?」
大野「八路軍はずるがしこい。何かたくらんでいるかもしれない。深追いは禁物だ」




と言っていますが・・・いや何かたくらんでいるではなくて、むしろ何も考えてなかったから!(しかし大野のその勘違いの警戒心で大春たちは追われずに逃げきれたのだから笑える)

 仲間が死んだことで大春はやっと自分が取り返しのつかないことをやったのに気がつき深く悔やみます。林団長に自分を銃殺刑に処してほしいとさえ頼みますが「おまえに自分を銃殺刑に処すかどうか決める権限があるとでも思っているのか!」と言われてしまいます。その後も再び銃殺刑を希望しますが、林団長は厳しく彼を批判します。


「そんなに死にたいか。おまえはただ死んで自責の念から楽になりたいだけだ。……泣くな! 泣いても戦友の命は返ってこない。どうしてこんなことになったのか、おまえは心から考えぬかなければならない。何度も注意してもおまえは聞く耳をもたなかったが、今まで何事も起きなかったのは運が良かったにすぎない。しかしひとたび何か起これば、このような取り返しのつかないことになる……同志、我々は戦争をしているのだ。愛すべき戦士たちの命は我々指揮者の手に預けられている。おまえはほんの少しでもいいかげんであってはならなかった。それがわからないのか!」




 その後、九児たちの嘆願で大春は連長から一般兵への降格処分だけですみますが(この処分は軽すぎるような気もしますが、死んだ二人は大春を救おうとして死んだのですし、そういうこともあって「最も厳しい処分」は避けられたのでしょう)、これを境に大春は人としても戦士としても格段に成長していく感がありますね。まあ、これだけやって成長しなかったら本当の馬鹿ですが。
 大春役の宁賓も「大春は彼のあまりに軽率な行為で仲間を死なせて以来、よく反省し、成長した」と言っていますし。

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泣きながら自らの過ちを悔やむ大春

 しかし小説版ではこのような事件の描写はありませんでした。小説版の大春はテレビ版よりも陽性で快活ですが、前半部分ではどこかTV版よりも人として深みがたりない気がするのもそのせいかもしれません。ただかなり後半になって竜に、かつて自分が日本軍駐屯地にしのびこもうとして仲間が二人死んで今でもその悪夢を見る、と語る場面があるので、書かれていないだけで同様の事件はあったのでしょう。ただTV版よりもかなり後の時期に起こっており、そのため大春の成長がTV版よりも遅いのかもしれません。

 ところで大春はすでにこの段階で軍歴十年という設定です(彼の年齢についての考察はまたいつか)。ネット上でも同様な疑問をみかけたのですが、そんな「老兵」である彼がこんな馬鹿な成功するはずもないことをやるでしょうか? これを監督のご都合主義、脚本のミスということもできますが・・・・・・ちょっと好意的に解釈してみましょう。
 まずこのようなことが大春の成長に必要なものでしたら、それこそ正規の任務の中で何か過ちを犯させて自省させるという展開でも良かったはずです。しかし大春はこんな馬鹿なことをしたのも竜の持つ「鏡のついた銃」(ドイツ製の98Kというやつみたいです)を見て以来、すっかりそれの虜になり自分もあんな銃が欲しくてたまらなくなったからです。貧弱な武器しかない八路軍の大春にとって、中央軍や日本軍の武器は羨望の的であり、そんな武器さえあれば自分もひとかどの戦士になれるとでも思ったのかもしれません。言わば「立派な武器」を手にすることにとりつかれていたのでしょう。
 4話で竜紹鉄は蘇雲暁から「あなたは自責の念に駆られているように見えて、実は(戦争を)楽しんでいるのよ」と言われ、視聴者に彼が戦争の魔力に実は絡めとらえている可能性があることが示唆されています。同様に大春が武器へ執着しあまりに愚かなことをしてしまうほどそれに目が眩んでいることは、彼が戦争の魔力にとりつかれていることの象徴だったのかもしれません。


ピックアップ場面

夫婦漫才

 さて、そんな暗い話だけじゃなく九児と大春の夫婦漫才集(いや、夫婦じゃないけどそんな感じ)でも。

芥川の襲撃後、初めて竜紹鉄に会った九児の感想


九児「なんだかあの人(竜)、可哀想な人に見えるわ」
大春「あっ? おまえ、頭も怪我したのかよ」



八路軍の病院に九児を見舞った大春は二人きりになるため女性看護兵の小梅を追い出して


大春「そうだ、小梅。俺は九児と任務のことで話があるんだ。おまえがいると都合が悪い。はい、出て行って出て行って」
小梅「ええっ、ちょっと、連長ぉ・・・」
九児「大春! 小梅はあなたのことが気になっているのよ。いつもあなたが任務に出ている間はとても心配しているわ。なのに、その態度はないでしょ」
大春「へぇ? そりゃな、昔から「美女は英雄を愛す」って言うだろ。おまえに教えてやるけどな、俺のことが気になっているのは小梅だけじゃないぞ。いくつかの町のたくさんのお嬢さんや女学生が俺のことを英雄だって言って憧れているんだ」
九児「あらっ、ほんと? あなたもやっと女運が良くなったのね。おめでとう」



 ・・・あれっ? っていう顔になる大春。
 俺って超モテるんだから! と自惚れるのはいかにも彼らしいけれど、ここはちょっと九児を嫉妬させてやろうって気持ちもあったんだろうね。なのに九児ときたら本気でまったくみじんも一ミリグラムも嫉妬せず、おもしろがって「おめでとう」という始末。笑える。

 さて、九児と竜紹鉄が二人きりで会ったことを知った大春は、いかにもさりげないふりを装って(だがかえってそのために気になってしかたないのがバレバレ)


大春「なあ、昨日、あの竜大小爺(竜の若旦那=大春は竜のことをこう呼びます)と二人で話したんだろ・・・何を話したんだ」
九児「彼は段旅長に連れられて、病院にお礼を言いに来たのよ」
大春「・・・で、何を話したんだ」
九児「ん~、別に何も話していないわ。彼はとても無口な人みたい、私は話しながら眠ってしまったくらいよ」
大春「えっ・・・えっ!! 眠った!? 彼がまだいるのに!? えっ、で、で、彼は何をしたんだ、なあ」
九児「知らないわよ。私は眠っていたんだから」
大春「ちょっ、おまっ、なんでそんなに警戒心がないんだよ!!」
九児「なに騒いでいるのよ」




 大春(泣)。なんかあまりの空回りっぷりに泣けてきたな。


恋の奴隷・大春


 さて、こうやってちょっと書いてみただけでも大春の九児に相手にされていないっぷりがよくわかる。さらに哀れなことに大春は惚れた弱みで九児に頭が上がらない。
 この後、大春の混乱をまったく気にかけない九児は「ちょっと外に出たいから松葉杖取って」というが、大春がすぐに行動しなかったため、実に不機嫌な表情でいかにも『使えない奴!』と言わんばかりの様子で舌打ち(中国の女性は頭に来ると普通に舌打ちしますが)。
 慌てて松葉杖を手渡し道をあける大春。しかし彼が座っていた椅子が邪魔だった九児に不機嫌な口調で「椅子がじゃまなんだけど」と言われると『気が回らずにすみませんでしたー!!』といった感じでこれまた慌てて椅子をどけてあ
げる。

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「椅子どけてよ」と言われ慌ててどかす大春 

 大春、あなたは九児の犬か何かですか?
 大春は九児を将来嫁に欲しがっているけど・・・や、万一二人が結婚したら、当人は幸せかもしれんが、周りは完全に下僕状態の大春が可哀想で目も当てられないかもしれない。


八路軍はビンボーです

 林団長と会談するために八路軍の駐屯地を訪れた段旅長。彼らを歓迎する八路軍の幹部達だが、通りかかった大春たちは彼らが乗って来た軍用ジープを見て

二勇「なんだ、あの車?」
指導員「あっ! ジープだよ! ジープ!」
二勇「ジープ?」
大刀「アメリカ製だな。アメリカ軍が中央軍にあげたやつだろう」
二勇「へぇ・・・いいなぁ」
大春「まったく、不公平だ」



 ジープが珍しい八路軍の兵士たち。しかもうらやましがっています。このまま「なんかむかつくから十円(←?)傷つけちゃえー」と大人気ないことをやりはじめても何の違和感もないノリだ。落書きくらいはしたかったかもしれない(で、あとで八路軍の幹部にみっちり叱られる)。
 そんなビンボーな八路軍が大好きです。


ついに中央軍と八路軍が対立

 まあ、最初からあんまり仲良くありませんでしたが。
 急行&隠密で移動しなければならない時に、日本軍が民衆を襲っている場面を目撃してしまった両部隊。ここでどうするか? は両部隊ではっきりわかれます。

芥川を倒す千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかないという竜は
「芥川を倒すのは日本軍の中隊を倒すのと同じくらい価値がある」
「我々軍人は任務に対して責任を負わなければならない、他のことまで責任を負えない」
と主張する。その声は苦渋に満ち、また大春の怒りに対して怒鳴り返しているがそれは民衆を見殺しにしようとする彼の良心の咎めの裏返し的な怒りだろう。
 彼の論理は完全に「軍人」の論理である。彼からすれば、芥川を倒すことは今後の戦いにとって我が軍を有利にすることであり、そしてその結果日本軍を倒すことができればそれは民衆全体の利益につながる、だから目の前で殺されている民衆を見捨てても仕方がない、それはより多くの民衆を救うことにつながるのだから、という論理なのだろう。

 一方、目の前で殺されようとしている人々(しかもそれは彼らの知り合いであった)を見捨てることができず、また民衆に基盤を置く八路軍の大春は
「おまえはあれが見えないって言うのかよ!」
「おまえのその狙撃術は何のためにあるんだ!」
「この冷血動物! ドイツのファシストが生んだ小ファシスト!」(←小説版)
とかなりの勢いで竜を痛罵している。
 大春はすでに過ちを犯して降格処分を受けている身であり、また今後は命令に服従することを誓っているが、民衆の危機を見て後でどんな咎めを受けてもいいから助けに行こうとしている。

 中央軍と八路軍、双方の論理が真っ向から衝突し、ついには互いに銃を向ける事態になってしまったのだが・・・・・・。
 竜の言い分にももちろん道理はある。それは認める。しかしもし私がその場に居合わせたなら・・・やはりなんと言われようと大春のほうにつくかな。
 大春は、「おまえは何のために戦うか」ということを問うている。

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