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妄想的第8話(1)「俺がおまえを死なせない」大春×竜の神回

さてさてさて。
 やっとここまで来ました。このブログ書いているのは、半分くらいはこの回のためです。
 あ~、でもいざ語るとなると何を書いていいやら(笑)。
 まずほんの手始めに。

 日本軍と戦う八/路/軍の加勢にかけつけた竜紹鉄(とその他の国軍兵士)。九児の窮地を救ったことが目立っていますが、竜は背後から大春を狙っていた日本兵を倒し、彼を救っています。それで竜の存在に気づいた大春の驚きと少しの困惑の表情。
 乱戦の中、大春は竜の側に駆け寄り、背中合わせに戦いながら礼を言います。

大春「謝謝你!」
竜「軍事法廷ものだからな!」(←大春が民衆を助けるため当初の任務を台無しにしたことに対して)
大春「その話は戦いが終わったら聞くよ!」



cap144.jpg

 小説版はさらに熱いです。

「軍事法廷ものだからな!」
 言いながら二人は同時に銃を撃ち、それぞれ一人の日本兵を倒す。
「今回は俺がおまえに借りができたな」
 戦いながら大春がそう言うと、竜は嘆息するような声で言った。
「そんなことはどうでもいい。おまえは芥川の恐ろしさをまったくわかっていない。この好機を逃したら、もう二度と機会はないかもしれないんだぞ!」
「俺が芥川を倒すのを助けてやるよ!」
と、大春は豪快に言い放った。
「おまえが二人いても芥川の敵にはなれない」
「おまえなぁ! 敵を賞賛して味方の士気をくじくなんて、それでも中国の軍人か!」
 二人は敵を撃ちあいながら、そんな口げんかを続けた。



 いやいや~、敵と戦いながら口げんかですか。おまえら時と場合を考えろよ、すっげぇ萌えてしまうじゃないか。しかもなかなか大人げない内容ですな。二人にはどんな場合でもこんな喧嘩をして欲しいものです。応援しています(何を?)
 小説版の大春はスパダリ系度が強いですね。芥川を倒す絶好の機会がなくなった、と悲観的な竜に対して
「俺がおまえを助けてやるよ!」
→だから何も心配するな
ってことでしょうね。かぁこいい。


そして戦闘終了後、大春は九児と同じ気持ちであったにも関わらず、竜たち国軍の活躍を民衆に訴える役目を九児に譲ってしまいます。
 ……で、いい子ちゃんの九児が民衆に向かって国軍の活躍、特に竜がいかに素晴しい軍人であるかを訴えたことで(この一連の九児の描写、本当に見るに耐えないのだけど)、竜の悪感情は少し良くなります。
 でも、それって九児に対してだけなんですよね。しかも大春は竜の八/路/軍に対する悪感情の具体的な向け先になってしまいます。

 つーか、竜たちの活躍をフォローするよう大春が勧めたんだろ。なのにおいしい役どころを九児に譲ってしまったために、損な役回りに。って言うか、九児も一人だけ竜と仲良くしていないで一言でいいから「大春も同じ気持ち」とか「彼が私にああ言うように勧めたの」とか言うだけで、だいぶ竜の大春に対する感情も変わったと思うけどな・・・。


 さて、遂に両部隊がそれぞれの陣地に別れる地点まで来た時、大春は意を決して(九児と二人で喋っている)竜のそばに行き、心からの礼と謝罪をしようとします。

大春「……竜上尉。とても言葉では言い表せないけど、深く感謝している」



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そう言って、そっと右手を出し握手を求めます(=言葉で言い表せないことの表現)。
 しかし竜は、なんとも険悪な(そしてそれを無理に隠そうとする)顔で少し大春をにらんだ後、握手に応じますが・・・・・・ほんの一瞬握った後、即座に離して無言で去ってしまいます。
 いかにも、これで統一戦線のために八路軍側と友好な関係を築く義務は果たした、とあからさまに言わんばかりの対応。ある意味、まったく応じないよりも手ひどい拒絶です。
 大春もすっかりショックを受け、去って行く竜と唯一彼と良好な感情を抱いている九児がそれを追っていくのを、とても複雑そうな顔で見ていることしかできません。


 これで、竜の大春に対する感情は修復不可能なほど悪化しているかのように思えましたが(大春も絶望的な気分だったろう)・・・・・・。


ここで逆転ホームランです。


 次の瞬間、竜は秘かに彼らをつけてきた芥川に胸部を撃たれ、ほとんど意識不明になるほどの瀕死の重傷を負います。しかも日本軍の増援部隊が彼らに襲いかかり、竜は自分を連れて逃げようとする大春や仲間達に最後の気力を振り絞って「命令」を発します。自分にかまわず撤退するように、と。


さて
ここからスーパー大春×竜タイムが始まるよーーー
全翻訳行ってみよう!

銭国良「長官! 何か指示がありますか」
竜紹鉄「(消え入りそうな声で)・・・撤退しろ・・・・・・・これは命令だ・・・・・・・」
銭「・・・・・・洪連長、長官の言うことはもっともだ。このまま彼を連れて行っては、我々は全滅だ」
大春「(激怒して)おまえ死ぬのが怖いのか! どけ!(銭を突き飛ばす) おまえらが運ばないなら俺が運ぶ!


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おまえらが運ばないなら俺が持っていく、どけ! なシーン

 つ、突き飛ばした! ああ、合作における国軍への遠慮は頭から吹っ飛んでしまったようです(笑)

銭「洪連長! ここは戦場だ! これは命令だぞ!」
大春「俺は中央軍じゃねぇー!!こいつが置いていけって言い張るならな、俺だって一緒に残る!」
 そのまま強引に竜を背負って走り出す大春。
銭「このっ、俺たちだって同じだ!」
(機関銃で日本兵を攻撃し、大春の撤退を援護する銭。大春は日本軍の砲撃の中を竜を背負って走り抜ける。)



 いやいやいや、実に素晴しい!
 7話のラストで任務を優先する竜とそれに反抗する大春の「命令問題」がこんなふうに生きてくるとは!
 竜は自分を見捨てるよう「命令」し、国軍の部下たちは他にどうしようもなくそれに従おうとするが・・・・・・八/路/軍の大春にはそんな「命令」は知ったことじゃありません(笑)。
 7話で勝手な行動で仲間を死なせてしまった大春は今後は一切の行動は命令に従って行うと自戒し、また竜の命令に逆らって民衆を助け結果的に彼に迷惑をかけてしまったことを悔やんでいましたが・・・・・・竜の危機にそんな感情はかなぐり捨ててしまったようです。
 そして統一戦線、両部隊の命令系統の違い、引いては国軍と八路軍のポジションの違いという背景を存分に生かしたシーンだと思います。(まあ、仮に竜が大春の正当な上官でもやっぱり大春は「抗命」してあくまで救おうとしたと思いますが)

 で、日本軍の砲撃から逃れた大春は、山道を走りながら竜が完全に意識を喪失し死の淵に飲み込まれてしまわないよう呼びかけ続けます。

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呼びかける大春

大春「大小爺、眠るな、眠ってはだめだ! 何か言ってくれ。 早く何か言ってくれよ! 眠るな、頼む、聞こえないのかよ、頼むっ、早く何か言えよ! 眠るな! 起きろ起きろ起きろ!」
(なんの反応も返さない竜)
大春「……本当のことを言ってやる。もしおまえが神業的な銃の使い手じゃなかったら、俺はおまえのことをぶっ殺してやりたいんだ。……聞こえているか? でもおまえは、俺たちの何人分も重要な人間だ。だからおまえは死んではだめだ、生きろ! 生きて鬼子(日本軍)と戦え! 死ぬな!」
(大春、足をもつれさせ転び、慌てて落としてしまった竜の元へ)
大春「大小爺! 起きろ、起きろ!」
(竜、まったく反応がなくなっている)
大春「…っえ? 竜小爺! 目を覚ませ、覚ませぇ!……この野郎! 俺はここまでこんな苦労をして死体を運んできたんじゃないぞ! 目を覚ませ!覚ませよ!」
(大春、ほとんど泣きそうになりながら竜を揺さぶる)
大春「生きろ! 生きて芥川と戦え! わかってんだろ、芥川の野郎がおまえをこんなふうにしたんだ、あいつにやり返すんだ、死ぬなぁぁぁ! 竜小爺!竜紹鉄!竜……」
(竜、喉にたまっていた血を吐き出し、わずかに意識を取り戻す)
大春(泣き笑いの顔で)「……この野郎……おまえ、芥川のことには反応するんだな……」



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 この泣き笑いの表情、なんてすばらしい。
 大春は普段は竜のこと「大少爺」って呼んでいますが、この場では「大少爺」から竜紹鉄に変わっていくのもいい感じですね。
 ・・・にしても「俺はおまえをぶっ殺したい」ってなんですかね? このドラマには7話での竜の「俺は初めて会った時からこの男のことを嫌っていた」みたいな唐突に今までの言動とは矛盾することが明らかになるのですが・・・。
 っていくら口で「ぶっ殺してやりたい」って言っていてもそんなに必死になって助けようとするのを見ちゃなんの説得力もありませんが! つくづく言っていることとやっていることが一致しない男。

(竜、わずかに目を開けて大春を見る)
大春(震える声で)「そうだ、芥川がおまえを撃った、あいつはまだ生きている。俺たちもまだ死ぬわけにはいかない、俺たちはあいつに反撃するんだ、わかるか?」
(竜は大春が震えているのを見て)
「…………おまえ……怖いのか?」
大春(無理に笑って)「ああ、お前に死なれるのが怖い。好敵手がいなくなる」



 …………うあああああああっ! ちょっとちょっとおかしすぎるんですけど(褒めています)。

B-8-4.jpg
声も身体も震えています

 役者さんの演技が絶妙すぎます。大春、震えながら竜に呼びかけているんです。しかも何が怖いって「竜が死ぬのが怖い」んだそうです。
 このシーン(と大春の表情や声)は、明らかに「戦友」の死を嘆くのとは一線を画してしまっていると思うのです(や、戦友の死が軽いというわけではなく、「種類」が違うということです)
 大春は最近自分の過ちで戦友を死なせ、この後も戦友を失ったり失いかけたりして、深く嘆き悲しみあるいは怒り、悔いていますが……こんな恐怖にとらわれて恐慌状態となったのはここだけでけではないでしょうか? そもそも10歳の時から紅/軍にいて、長/征にも参加したことがある大春は、悪く言えば戦友を失うことにはある程度慣れているはず・・・・・・ 

 このシーン(大春の強烈な恐怖)の存在によって、口ではなんと言っても大春が竜をこんなにも必死に救おうとするのは、人道主義や戦友への連帯感あるいは後に出てくる九児を悲しませないため、というすべての普遍的あるいは他者のためではなく、他ならぬ大春自身がただひたすらに他の誰でもない竜紹鉄を失いたくなかったのだということがわかります。
 大春が好きなのは九児じゃねぇ? とか、竜に優しくするのは八路軍の人道主義(や、これはこれで立派ですが)とか共産党の都合(統一戦線の維持)じゃねぇ? などと迷いが生じた時はこのシーンを思い出しましょう(笑)。断じてそれでは説明できませんから。

 まあ、私の気の違った解説はどうでも良いので続けます。

竜「……俺にかまうな……戦場で死ぬのは……軍人にとって光栄なことだ……」
大春「馬鹿を言うな、おまえは俺と行くんだよ
(大春、竜を背負いなおしながら)
大春「おまえらがどんな価値観を持っているなんて俺の知ったことじゃないけどな……おまえは今、八路軍の手中にいるんだよ! 俺たちが重んじているのは団体主義だ。俺たちはどんな戦友も見捨てたりしない、俺が死なない限り……いや、俺が死んだら二勇や大刀たちがおまえを助ける、最後の一人が倒れるまでな。おまえはもう何も考えなくていい」



 軍人の価値観から「戦場で死ぬのは光栄」と言う竜の論理を、さっきと同じく大春は八路軍の論理であっさり無視します。
 8話前半であれだけ悪い方向に進んだ両軍の価値観対立が、もうすっかり逆転されてすっげーいい感じに生かされまくってますね。
 このへん本当にうまく脚本の処理がされていると思います。



大春「おまえ、もし自分が一人の友人もいない孤独なやつだって思っているならな、ああ、とっとと死んじまえ。おまえ、誰がおまえのことを一番心配しているかわかっているか? ……俺たちの九児だ。九児はいいやつだ。あいつがおまえなんかのどこがいいと思っているのか、まったく理解できないね。……俺もものすごく不満だ。あの神業的な射撃以外だったら、俺の方がおまえより何もかも強いんだぞ。
 俺が気づいていないなんて思うなよ。おまえも俺たちの九児のことが好きなんだろう。おまえがこれかも九児をそんな目で見るなら、俺がおまえをぼこぼこにしてやるからな。九児は俺の嫁になるんだ、これは戦区中のみなが知っていることなんだぞ。戦争に勝ったら俺は彼女と結婚して、彼女に九人の子供を生んでもらうんだ。おまえが俺と彼女を取りあろうというならな、おまえがどんなに鬼子を倒すのに貢献しようと関係ないね、俺がぶっ殺してやるよ。俺の嫁を奪うなよ、おい、眠るな! 聞いてんのかよ・・・」



 ・・・・・・ええと、ここでいきなり九児は俺の嫁、的な話題が・・・・・・。
 や、竜の意識を保つために話しかけているのはわかるけど、話題は選べよ。

 ここでは大春が九児のことを好きで、竜の横恋慕(?)を怒っているように見えますが(←その通りだろ)、腐女子的に解釈してみましょう(以下、妄想のためならどんなふうにも事実を捻じ曲げる腐女子脳についてご覧ください)

 まず話の発端に、生に執着しないそして自分が死んでも悲しむ人もいないだろう、と考えている竜に対する大春の憤りがあります。もし悲しむ人がいない、なんて本気で思っているなら、他ならぬ大春が竜の死を恐怖しているのをわかっていないってことですね。
 ・・・・・・でも「俺が悲しむ」なんてことは、大春としては口に出すのをためらうことであり、少しの躊躇の後、九児のことを持ち出したのでしょう(実際九児だって悲しむでしょうし)。・・・や、この躊躇は恋敵に九児が悲しむなんてことを伝えたくないという心理だったのだけかもしれませんが。
 で、あとは勢いにまかせていろいろ言ってしまったのでしょう。大春が九児のことも好きで、彼女と結婚して家族が欲しいと言うのも本心ではあるでしょうし。これは竜に対する気持ちを大春がこの段階でどれくらい自覚しているか、とも関わってくるでしょう。まだ自覚が中途半端で九児に対する気持ちも整理しきれていないなら、パニック状態の時にこういう支離滅裂なことを言い出してしまっても不思議はありません!

 あと大春→九児→←竜的観点からもツッコミを。

・「九児はおまえのことを好き」
→恋敵に彼女の気持ちをばらす・・・すっごい戦術ミス。竜もたぶん九児の態度から彼女が自分に好意を持っていることに気づいているだろうけど、まだはっきり告白されたわけじゃなかったのに。これで竜も九児の気持ちに確信を持ってるよ。

・「おまえも九児のことが好きなんだろ」「俺の嫁を奪うなよ」
→・・・や、九児が竜のことを好きで、竜も九児のことを好きだとしたら邪魔者はむしろあんただ。

・「おまえなんかのどこがいいのかわからないね」
→自分に言っているのですね、わかります。

・「この戦争に勝ったら、俺は彼女と結婚するんだ!」
→日本だったら大春の葬式の準備が必要になりますな(最強の死亡フラグ・・・でも中国は日本と死亡フラグの基準が違うみたいだ)


 さてまだまだ竜を背負っての逃避行は続きますが、大春は再び転び、しかも二人して斜面を転がり落ちてしまいます。
 や、瀕死の重傷者を崖から落とすのも相当だめですが、一緒に転がり落ちたため、途中で大春が竜の上に落ちてしまうという大変なことが起こります。・・・や、これ、元気な役者さんでやっても相当危険なシーンですが・・・スタントマン使っているわけでもなさそう(汗)

 大春は木に激突して止まりますが、落としてしまった竜がもうぴくりとも動かないので、自身の激痛も省みずに駆け寄ります。・・・まあ、竜がもう動かなくなっているのは、これはもう芥川の狙撃のせいじゃなくて、大春が崖から落としたあげくにその上に落ちたというのが致命的だったような気がしますが・・・。元気な人でもかなりの大怪我をさせそうな行為ですよね。

(大春、竜を抱き起こす。しかし竜には何の反応もない)
「えっ・・・おい、死ぬな! 大丈夫だ、目を覚ませ」
(大春、竜の頬をはたくがやはり反応無し)
「大少爺、俺が死ぬとしてもおまえは死んではだめだ。俺が死んでも九児は悲しんでくれるだろうけど、おまえが死んだら彼女は二度と笑わなくなる・・・・・・」



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 大春(泣)・・・あんた、えええ男や・・・・・・。
 って言うか、なんか完璧に大春→九児的展開になってきたな・・・これじゃ、大春がこんなに必死に竜を救おうとしているのは、九児のために他ならないように見えるが・・・・・・
 そんなふうに迷った時はさっきの竜の死に恐怖しているシーンを思い出そう!(笑)
 例え大春が竜を好きでも、九児を悲しませたくない、っていうのも彼の本心ではあるだろうし。


 さてそれでも反応のない竜に大春は核心的な台詞をぶつけます。

大春「大少爺・・・おまえが生きていてさえくれるなら、おまえが九児を好きなら、俺は彼女を譲るよ。俺はおまえと争ったりしない、争わないから。俺たち一緒に行くんだ、これからも。俺はおまえと争わない、行こう」



 なんかおまえが生きていてくれさえすれば、九児を譲るとまで言い出しましたよ!
 竜が生きていてくれるなら、もう何もいらない、という境地に達したようです。しかもまた泣きそうになりながら言っています。
 死なないで、という大春の心の叫びが伝わってくるようです。

 ・・・・・・まあ、先にあった、九児を悲しませたくない、という気持ちの延長線上という解釈もなり成り立つとは思いますが・・・(いや、むしろそうだろ)。
 でもやっぱり九児どうこうより、追い詰められた大春が竜を生きさせることを最優先事項にして、そのため何もかも放棄しようとしているようにも見えます。

 さらに「俺はおまえと争わない」という台詞も、九児の件だけでなく、二人がそれぞれ国軍と八路軍に属していることを考えればなかなか深い台詞だと思います。

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日本軍の攻撃から竜をかばう 

 しかし、ここで日本軍が二人に追いつき、二人きりの時間は終わって・・・じゃなかった、大春は身を挺して日本軍の攻撃から竜を守ろうとします。
 それにしても日本軍は、見事大春が竜に言うべきことを言い終わったタイミング(でも告白がまだだったけど)で登場しましたね。って言うか、おまえら今までどこにいたんだよ・・・いっそ、二人が取り込んでいるのを見て、慈悲心から「三分間待ってやる」(BYムスカ)っていう状態だったのか?

 そしてこれまたすごいいいタイミングで到着する九児率いる八路軍の援軍。
 この九児ですが、竜が撃たれて時、泣きながらパニックになっていたのを大春に援軍を連れてくれるよう言われて、林団に向かいます。・・・が、途中で急に何かに気づいたように立ち止まり・・・空を仰ぎみるシーンが・・・・・・
 彼女も気づいたことでしょう。どさくさにまぎれて竜を大春に持っていかれたことを。

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「あっ! 大春に竜小を持っていかれたー!」

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小説版

 さていい加減おなかいっぱいですし・・・ここまで見ている人もうんざりでしょうが、最後にさらに熱いことになっている小説版からも同じく大春が嫌がる(笑)竜紹鉄を運ぶシーンからTV版にはない台詞を。

 大春が竜紹鉄を支えると、彼は弱々しい声で拒絶した。
「俺に生き恥をかかせるな・・・このまま安らかに死なせてくれ
 大春は竜紹鉄をにらんで罵った。
「大少爺のくだらない自尊心なんて捨てちまえ、戦場ではな、個人の意思なんて尊重されないんだよ! おまえは釣られた魚と同じだ、わかるか! 意思もないし何もできない、おとなしく俺に従え! 立て! 行くぞ!」



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落としてしまった竜を背負いなおそうとする大春(けっこう大変そうだ)

 ここでまたしても「戦場では個人の意思なんて尊重されない」なんて否定的な意味合いの台詞がひっくり返って肯定
的な意味に転換されていますね。んで、「おとなしくしろ」ですか・・・や、このへんだけ読んだら大春が竜に無理やりなんか変なことをしようと(以下略)
 で、それに対する竜の反応がまたすさまじい。

 

 竜紹鉄は最後の気力を振り絞って手榴弾を握り、弱々しく言った。
「行け、行かないなら俺と一緒に死ぬことになるぞ



 手榴弾で大春(に自分を置いて逃げるよう)を脅迫!
 まったく竜は可愛い顔して(?)過激ですね。彼に力づくで何かしようとする時は銃で撃たれるだけではなく、手榴弾まで持ち出されることを覚悟しなければなりません。・・・って言うか、竜元気じゃん・・・
 とりあえず手榴弾は大春に取り上げれ、竜はむりやり・・・・・・。


 そしてその後も助ける助けるなの痴話げんかやりとり・・・その果てに大春の究極の名台詞が!(って言うか二人を追っているはずの日本軍は本当にどこに行ってしまったのだ?)

「俺を放せ、俺は死ぬのは怖くない」
 大春は冷たく笑ってそれに応えた。
「ばーか、この野郎、今は死ぬのは生きるより楽な道だ。俺がおまえを死なせない、だからおまえも死にたいなんて思うな!




 ・・・・・・もう叫びすぎて一番肝心な所で声もでないのですが。
 心のどこかで死にたがっている竜への強烈なカウンターパンチにして、このドラマを貫く大春の宣言。そして以後、竜と大春の関係をさらに大春の運命を規定する重大な台詞です。
 ・・・・・・そして、まだ先のことだけど、この台詞がTV版のあのラストに繋がるのかと思うと・・・・・・いろいろ悲しい。

 んで、やっぱり竜を撃ち殺すことに血道をあげる芥川君がタナトスの象徴で、生かそうとする大春がエロスの象徴ってことなんだな。





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