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妄想的9~10話 嫉妬乙

 今回は大春の嫉妬深さが目立った。まあそれもなんだな、竜紹鉄への思いが一段と深まったがゆえに、今までみたいにただ恋の喜びだけではすまなくなった、というやつだ(笑)

 竜はゆっくりと目を開けた。近くで人影が動いている。彼は何かを言おうとしてみた。
 意識もだんだんとはっきりしてくる。・・・・・・大春?(小説版)


 しょっぱなからおいしいシーン。
 生死の淵を彷徨っていた竜が目を覚ました時に居合わせるなんて、大春は運がいいね。これはポイント高いよ。
 ・・・と言うか、こういう主人公が死の淵から生還して目を覚ました時には、そばにいるのは女の子(ヒロイン)というのがセオリーだと思うが・・・・・・なぜ男(笑)

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すごいいいタイミングで現れる大春


 ・・・・・・しかし、少し前の場面では、九児が意識不明の竜に付き添って「早く目を覚まして……」って泣いていたのに、肝心の時にいないとは。
 これは、あれだな。前回は共通の邪魔者(石頭)のためにタッグを組んだ二人だが、石頭を追い出せば再び敵同士。きっとどちらが竜に付き添い、彼が目を覚ました時に側にいるというおいしい役目をするかでもめたに違いない。で、結局、交代制で付き添いどちらの時に竜が目を覚まして恨みっこなし、ということになったかな?
 自分のターンの時に竜が目を覚ましてくれて、大春の喜びもひとしおだろう。


大春「ああ、喋らなくていい。言わなくても俺にはみんなわかっている。おまえは今、俺への感謝の気持ちで胸がいっぱいなんだろ。でもどうやってそれを示したらいいかわからないんだろ。気にすんな、わかっているさ。あっ、でも感謝しているなら、いっそ八路に参加しろよ。俺と「八の字(八路)」の兄弟になれよ。」
(中略)
竜「・・・・・・君は俺の命を救ってくれた。また一つ、君に借りができたな」
大春「やれやれ、おまえって奴は骨の髄まで小国民党だな。朝から晩まで算盤はじいているみたいに貸すだの借りるだの心が狭いぞ


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竜の堅苦しい態度を「小国民党」と言ってからかう大春
 いやいや、すっかり調子づいていますね。もう嬉しくてたまらないようです。特に「小国民党」(「小」は敵や侮っている相手に対して侮蔑の意味で使う)のあたりなんか、呆れるけどそれ以上に大好きな相手に「まったくおまえって馬鹿なんだから」というのと同じ感じで使っているな・・・ちょっとひねくれた好意が炸裂しています。
 たいしてまだ重傷の竜は、はっきりとした反応を返すことができない。なので一見、竜が大春に感謝しているのかどうかわかりづらいが・・・・・・。

 竜紹鉄は大春を見ると、感謝の情で胸がいっぱいになり、すぐに意識がはっきりした。しかし、彼に感ずる恩は山のように大きいため、かえって適当な感謝の言葉が見つからない。(小説版)


とあります。そんな竜に対して「言わなくても、俺に関する感謝で胸がいっぱいなのはわかっている」なんて言うものだから・・・あんたらいつの間にそんな以心伝心な仲に?


 しかしそんな二人だが、これ以後はかえって顔を合わせなくなってしまう。
 竜はしばらく起きられなかったのだが、その間にも大春は会いに来ないし、竜がそれなりに歩き回れるようになっても彼もあえて大春には会いに来ない。・・・大春からはともかく、竜は命を助けてもらったのだから会いに行くべきなんじゃないかと思うが・・・(まあ、竜は九児にも自分からは会いに行ってないが)。

 これはこう解釈すればいいだろうか?(←しなくていい) 大春は竜の危機にパニックになっていた自分を彼に見られてしまって己の気持ちが竜にばれてしまったかと心配している、または自分の彼に対する思いをこの事件ではっきり自覚してしまい(今では竜に惹かれていたがその感情が何なのかわかっていなかった、ということで)とまどっている、などの理由で竜に顔を合わせられなくなった。
 竜が意識を取り戻すまでは心配で頭がいっぱいだったが、彼が回復しつつあるのでそれらが気になりはじめたのだろう。それに九児が頻繁に彼の見舞いに行っているのもおもしろくなかったのかもしれない。
 竜も大春の自分に対する気持ちに何となく気づいた(でもまだそんなの自分の勘違いだと思っている部分が強い)、または自分の大春に対する感情がなんだか変ってきてしまい(無自覚な恋愛感情の芽生え)とまどっている、などの理由で大春に会いに行けない・・・・・・

 いや、おまえら、さっさとくっつけ。


 しかし、そんな大春は林団長のお説教を受けてしまいます。

林団長「老革命ともあろうものが、まったく。竜紹鉄は若いが正義感と愛国心が強い。これは我々が獲得すべき愛国青年だ。彼は今、ひどく迷っている。我々が引き寄せれば、彼をこちら側にこさせることもできるだろう・・・私が見たところ、君には私心があるようだ
大春「だ、団長! ど、どういう意味ですか、俺になんの私心が・・・・・・
林団長「何を慌てているんだ? この点においては、君より九児の方がよくやっている。あの少女は君より党歴も軍歴も短いが、政治的覚悟は君より優れている」
大春「団長は彼女を誉めすぎです。そんなふうに言っていると、彼女は自分が国民党か共産党かわからなくなってしまいますよ」
林団長「大春同志! 君は老党員で老革命だろう。我が党の政策は何かね? それは「団結」「すべての力を団結させる」「共同抗日」だ。・・・同志、わかったかね?」
大春「・・・・・・・・・・・わかりました」
林団長「わかったならいい。すぐに竜紹鉄の元へ行き、うまくやってきなさい」



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「私心」と言われて大慌ての大春

 団長に「私心」何々を指摘されたすっごく慌てる大春。
 たぶん団長は才能ある竜を大春がやっかんで避けているとでも思ったのだろう・・・しかしやましいところがある大春は、自分の竜に対する恋心が何故か団長にばれてしまったとでも勘違いしたのだろう。その過剰反応ぶりに林団長も「何をそんなに慌てているんだ?」と不思議がる。
 そして団長に説教されて「わかりました」とは言わされたものの、その表情は団長の言い分に納得できない気持ちでいっぱいに見える。おそらく大春は竜と「命令」によって交流すること・・・・・・しかも彼に対して親切に振る舞いそれによって彼を八路軍や共産党の側に引き込むことにかなりの抵抗を感じているらしい。
 大春ももちろん竜に八路軍に来てもらいたがっている。しかし「命令」やら「党の政策・利益」のために竜と接することは嫌。彼に対しては、そのような態度で当たりたくないのだろう。

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竜と交流しろ、という団長の命令が不満な大春

 ところで、中国ではチャンネルごとにタイムラグをつけてドラマを放送しています(例えばAというチャンネルで最終回を放送してしまっても、Bというチャンネルではまだ2話を放送している)。
 なので最初にTVを見たときは飛び飛びに数話見終わっただけで先に最終回を見てしまったのですが、竜は大春にとって運命の相手だったのだな、ということを確信したのですが(笑)、その後別のチャンネルでまた飛び飛びに途中のドラマを見ました。で、経過がよくわからないままこのシーンを見たときは、大春は竜のことをまだ嫌っている段階なんだな~、と理解して
「もう、大春ってば。まだ自覚がないようだけど、彼はあんたの運命の相手だよ! 早く会いに行ってあげなさい!」
とツッコんだものです・・・・・・。
 でも、恥ずかしがっていただけなのね(←まて)


 ともかく大春は仕方なく竜を探しに行くが・・・・・・なんと竜は九児と二人で仲睦まじく歩いているではありませんか。しかも竜は九児に助けてもらった礼を言っている模様。九児がポイントを稼ぎまくっているのを見て、大春も逡巡している場合ではないことに気づいたのだろう。務めて冷静を装い、二人の元へ行く。

大春「おまえって奴は、本当にわけわかんねぇな。九児に対しては何度でも礼を言うのを面倒がらないのに、なんで俺には一度も礼をしないわけ?」
竜「大きな恩義に言葉はいらない。君が命を救ってくれた恩は、いつか必ず返す」


 いやいや、態度は平静でも言葉の端々に自分に会いに来なかった不満と嫉妬が(笑)。しかし、「大きな恩に対して言葉での礼は不適当」ということは、やっぱり口で軽々しく何度も礼を言われている九児よりかえって大春に対する気持ちのほうが重いってことかね?

 大春も竜が以前のような強情なそっけない態度を取れるくらい回復したのがわかって、彼のそんな言葉にも喜ぶ始末。
 そして初めて竜に笑顔を向けられます!
 いやあ~、前回苦労したかいがあったね! この笑顔を得るためにどれだけ長い時間がかかったか!
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これからもたまには大春に笑ってあげてねby水木

 大春は竜紹鉄と九児の間に入り、わざと二人を引き離した。竜紹鉄は別に何とも思わなかったが、九児は大春をにらみつけたが、大春は背後の九児の視線に気づかぬふりをする。(小説版)



 隣ゲット。うん、なんかこの竜争奪戦においては、いかに竜の隣を確保し、他の競争者を寄せ付けないかが、重要らしい。そうしていざ顔を合わせてしまえば、お互いに変な遠慮やわだかまりはすっかりなくなってしまったようだ。和やかな雰囲気で大春は竜と話しながら、唐突に、どうしても言わずにはいられなかった、という感じでこう言います。

「・・・・・・帰るなよ。いっそずっとここにいればいい」


 
 これは「党の利益」のために竜をこちらの陣営に引き込むため、ではなく、どうもやむにやまれず口に出してしまった大春の本心のようです。だいたい、現段階では竜を完全に転向させるのではなく、八路軍に対して確実な好意を持ってもらうのが組織の方針のように思える。新八旅の英雄である竜をいきなり八路軍に引き入れてしまっては、両者の良好な関係にヒビが入ってしまうからだろう。だから大春が思わず口にしたことは、明らかに「党の方針」を逸脱している。


 しかし、大春はこの数日後に、竜と蘇雲暁がただならぬ雰囲気で二人で会っているのを目撃してしまう(ちなみに竜に手作り弁当を届けようとする九児が気になって後をつけた結果)。この間、竜と良好な関係を築いていただけにショックも大きかったろう。
 この後、竜は新八旅に戻ろうとし、途中大春と会うが・・・彼はなにやらひどく怒っている様子で竜もとまどう。

竜「洪連長・・・・・・送ってもらう必要はない」
大春「(とげとげしい声で)俺がおまえを送りたがっているとでも思ってんのかよ。命令だ
竜「・・・・・・」
大春「・・・・・・なんでこんなに早く戻るんだ」
(中略)
竜「日本軍の夏季攻勢がもうすぐ始まる。学生兵たちのことが心配だ」
大春「おまえは学生兵が心配なんじゃなくて、あの・・・・・・中央軍のあの情報科長(蘇雲暁)が心配なんだろ」(※ものすごく歯切れが悪い)
竜「・・・どういう意味だ?」
大春「俺は見たんだよ。おまえとあの女科長が会っているのを。おまえらがどういう関係か知らないけどな。言っとくけど・・・・・・」
竜「洪連長! 俺は君に深い恩義を感じている。だが、俺の命を助けたことで、おまえに俺の人格まで弄ぶ権利があると思うな!」
大春「はっ! おまえのくだらない事情なんて俺には何の関係もない! 俺がおまえのことを気にしているとでも思っているのかよ! 九児のためじゃなかったら・・・」


 嫉妬乙。
 俺がおまえのことを気にしているとでも思ってんのかよ、ってすっごく気にしているんですね、わかります
 竜と怒鳴りあいになるまで、大春は彼と目を合わせようともしません。よっぽど気まずい&忸怩たる思いが胸に渦巻いている模様です。
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思わず蘇雲暁との関係を問いただしてしまう大春

 ラストで九児の名を持ち出したため、一応ドラマは表面上は九児を傷つけたことに対して怒っているということにしていますが・・・・・・でも、ここで九児の名前が出てきたのは、竜の態度に頭に血が上った大春が売り言葉に買い言葉で「俺には関係ない」って言って、ならなんで怒っているかの理由が必要になって、勢いで九児の名を出しただけ、とも読めますな(読むなよ)。
 ・・・つーか、まじで最後に九児の名が出なかったら、視聴者にも大春の嫉妬があからさますぎるほど明らかになってしまうよな(汗)。大春が竜と九児の仲にやきもきするのはまだ九児のことが好きだからというふうにできるが、竜と蘇の関係を気にする理由の説明はつきにくい・・・・・・。


 竜と最悪な別れ方をした大春は、その後もひどく神経が苛立ち、あいかわらず竜のことが好きな九児を「階級立場」の問題まで持ち出して、やつ当たりしてしまう始末。大春は嫉妬と竜の冷たい態度で、すっかり彼のことが嫌になったものの、それでもまだ彼を諦めきれない気持ちが自分にあることに惨めな気持ちになっているのだろう。それで、あんなに傷つけられてもまだ素直に竜を慕う九児が、自分の惨めな姿を見せ付けられるようで頭に来て、相当きつく当たってしまったのかもしれない。


 その九児は、8話であれだけ大活躍したのにその後のフォローがいまいちだった大春と違い、かいがいしく竜の面倒を見てこまめにポイントを稼いでいる。
 ・・・・・・にしても回を重ねるごとにますます九児のうざさが尋常ではなくなってきた。大春と夫婦漫才的なことをやっている時は別にいいのだが(と言うかわりと好きだ)、竜といる時のは見るに耐えないんだな。好きな男の前でだけこうもはっきり人格が変わる(しかも可愛い優等生タイプ)女は見ていてイライラする、っていう感情が今までよくわからなかったけど、やっとわかった(笑)

 九児は竜のためにお弁当を作ってあげるが、ちょうど彼が蘇とただならぬ雰囲気になっているところを目撃してしまう・・・・・・つーか、蘇がこっそり入ってこられるなんて八路軍の警備体制はどーなっているんだ・・・それを言うとこのドラマでは国軍も日本軍も警備がものすごいザルなのだが。
 で、慌ててその場を去るもののショックのあまり転んで弁当を落としてしまう・・・これ(構図も含めて)なんて七十年代の少女マンガ?
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・・・すごい構図



 八路軍から追い出されてしまったものの今回も超勝ち組だった石頭。
 とうとう段旅長からも「竜紹鉄が最も信頼している兵士」の称号(?)をもらいました。

 八路軍の竜に薬を届けた時、「長官の側にいたいです」と言ったが、竜に返るように促されてしまうものの、わがままを言わず言われた通りにする。竜に背を向けた時ちょっと泣きそうな顔になるが気丈に涙をこらえ、笑顔で振り向いて手を振る・・・・・・
 見よ、この犯罪的までに愛らしい笑顔!

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 そんな石頭を見守る竜の目はとても優しい・・・・・・。って言うか優しすぎないか?
 竜が新八旅に戻って石頭を探しに行くと、彼は新兵たちと歌を歌っていたのだが、竜に築き走りよる。その目にはもうはっきり言って竜しか映っていない。そしてそれを見つめる竜の目にも石頭しか映っていないように思えるし・・・ その目はもう優しさを通り越して深い愛情まであるように思える(汗)。これは竜の石頭に対する感情がかなりやばい域にまで達しているっぽい(汗) 
 私は大春×竜派だけど・・・こんなふうに言葉も交わさず見つめ合っている二人を見ると・・・もう竜が本当に愛しているのは石頭のように思えるな(汗)。心の深いところですっかり結ばれてしまっている感じが・・・・・・
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石頭にはこんな優しい笑顔を惜しげもなく向けるよ

 彼を慕って駆け寄ってきた新兵たちにもこんな優しい笑顔を向けているのだが(って言うかこの場面、竜が「子供好き(性志向的な意味で)」に見えてしまっていろいろヤバイ)・・・・・・九児に対しても優しくすぐに親しくなれたように、竜は小さくて可愛い相手が(ぶっちゃけ子供や少女)好きなのではないかと思う。
 新兵たちの面倒も積極的に見ているし、そういう弱々しげで自分を全面的に頼ってくれる相手を自分が守りたいという保護欲が逆に彼を支えているのではないか。でも、竜ははっきり言ってアニキ肌の人間ではない。彼が兄貴分らしく振舞おうとする様子はいかにも不自然だ。それでも彼は小さき者を守ることで、逆に自分の脆弱な自我を守ろうとしているのだろう。
 そしてそれ以上に重要なのは、小さくて弱い者は彼を傷つける恐れがない、ということだ。おそらく竜は、人一倍傷つけられることを怖がっている。だから、同格の者とは距離を取るし、敵対的な相手には過剰に戦闘的になるし、理解してくれる上官には素直になるのだ。

 そういう竜にとってひたすら自分を慕ってくれて、自分が守ってやらなければならない気持ちになる未熟な石頭は、ある意味理想的な相手だろう。・・・だとすると、8話の「長官には俺が必要なんです!」という石頭の爆弾発言は、実は的を射た言葉だったんだな。
 しかし石頭の方は、そんな現状に満足しておらず早く一人前の立派な軍人になりたがっている。おそらく竜を守りたいという思いもあるのだろう。だが、当の竜がそれを望まなかったら? 竜は石頭の成長にとって、無意識の抑圧者になりかねない。

 それにしても小さくもなければ可愛くもない(笑)大春は、このままでは大いに不利だ。
 おまけに大春は強烈な意思を持つ存在であり、ある意味、竜にとって自分を傷つけかねない怖い相手なのではないか。だからつい彼を避けてしまう。

 まあ、今後は竜の精神が、石頭と二人だけの誰も自分を傷つける者がいない慰めに満ちた世界に埋没してしまうか(そして石頭の意思さえも潰してしまうか)、傷つけられるのを覚悟で大春と向き合うかという点も注目していこう。


 とりあえず、あんな苦労をした大春には可哀想だが、10話までの段階で争奪戦の勝者は石頭だというのは確実っぽい。


反対に(毎回のことだが)負け組みは文軒。
竜たちに欺かれていたことで怒りが沸点に達した文軒は、深夜に竜の部屋の前に現れる。不審者かと思って銃をかまえて飛び出す竜。文軒だと知って彼に背を向け部屋に戻ろうとするが・・・・・・。

文軒「私に背後から撃たれることは心配ではないのかね?」
竜「そんな心配はない」
文「・・・・・・なぜ?」
竜「そんなことはあなたの誇りが許さないでしょう」
文「ふっ(笑)・・・誇り高い人というのは往々にしてとても脆弱でね、感情が高まった時に彼らは自分で自分を制御できないものだ。その一瞬、彼らの誇りなんてものはどこかに行ってしまう」
竜「・・・・・・」
文「・・・・・・ただし、君の言うことは一点だけ正しい。私はそのようなことはしないだろう。しかしそれは私の誇りゆえではない。私は敵に対しては誇りなどどうでもいい。君には私がどういう人間か理解してもらいたいね。私は真実をはっきりさせるためならどんな手段でもとる。真実がはっきりしないならば、私は私が嫌疑をかけた人間を決して放したりしない。・・・明日から君に対する調査をはじめる」


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 うむ、抑制した声と表情がかえって彼の内面のたぎる思いが伝わってくるようだ(笑)。
 なめつけるように竜を見る視線も実にいい。もはや彼の頭の中は竜紹鉄のことでいっぱい・・・であるのに未だ自分の感情に自覚がないのは、なんともはや。


今週の芥川君。

 新八旅の情報員からもたらされた「竜紹鉄が死んだ」という話を大野連隊長から伝えられる芥川君。その表情はいつもと変わらず無表情だが・・・眉や頬の筋肉がわずかに動くその様子から、内心ではかなり激しい感情が渦巻いているのかもしれない。
 歪んだ愛情を持つ彼の究極の目標である竜紹鉄の射殺。
 それが意外にも早く決着してしまった・・・大野は喜んでいるが芥川にはついに竜を仕留めたことが、それが彼の中でとても大きな執着であったがゆえに、まだそのことが事実として実感できないのかもしれない。
 いや、その「事実」をどう受け止めていいのか、とまどっているのかも。彼はもしかして狙い狙われる二人の関係が永遠に続くことを心の深い所で願っていたのかもしれない。

 ともかく竜を倒したことで大野連隊を去ることになった芥川君。

大野「向こうへ行ったら、そう簡単には戻ってこれんだろ」
芥川「それは連隊長が、まだ私を必要とするかどうかみなければ」
大野「ふっ(笑)・・・そうは言っても君は我が軍にとって大事な人材だからな。そりゃ、いてくれりゃ嬉しいが、うちみたいな小さなところじゃ、君に長居してもらうのも申し訳ないだろう」


ナイスミドル大野の「男はつらいよ」的対応。本当は芥川君とずっといたいくせに、がまんしちゃって。
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大野の芥川を見る目はいつも優しい

 そして「本部に戻ったらどうするつもりか」と問われて

芥川「本官は、本部に提案したいんです。各連隊に狙撃の訓練班を作り、若い人材を育成する。私一人の力で敵と対処するのは、やはり実に困難を極めます」


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 この時の芥川君も基本無表情だが、その顔には珍しくも少し無邪気な様が見え、声も少しだけ高揚しているように見える。それはまるで小さな子供が自分の将来の夢(例えばサッカー選手になりたいとか)を語る時のようだ。
 冷酷でリアリストな芥川君が自身の夢を語る時にふと見せた別の側面が一度だけ垣間見えた場面である。・・・で、語っている「夢」の内容がアレなのが、実に皮肉でもある場面でもある。


林団長「芥川はすでに去ったそうだぞ」
竜紹鉄「・・・私が生きていることを知ったら、彼も必ず戻ってきます」
林「ならば君が新八旅に戻ることは、藪をつついて蛇を出すようなものだ。・・・君は彼に今回の復讐をするつもりか」
竜「・・・・・・」
林「・・・竜紹鉄、君が彼に対して強烈な復讐心を持っているのはわかるが、君と芥川の個人的な感情の問題ではなく、大局を考えなさい」


 歩けるようになると早々に新八旅に戻ろうとする竜を引き止める林団長。が、竜はまったく耳を貸さず、その話を一方的に切り上げ礼を言って去ってしまう。
段旅長も竜をしばらく死んだことにしておくつもりだったのに勝手に帰ってきたことを怒り、芥川への復讐心で頭がいっぱいでまったく聞く耳ももたないことに呆れてしまう。
撃たれたことで竜の芥川に対する執着心もいっそう深まったようだ。大春も嫉妬するなら芥川にではないだろうか? ・・・・・・にしても林団長の言うとおり大局を考えない竜(芥川が帰ってきたら、戦区全体の困難が増すと思うんだが?)。少しは人間が丸くなったと思ったのだが。


現在の竜紹鉄争奪戦における好感度(左が優勢、>の数で競争者との優勢度を表す)
石頭>>大春>蘇雲暁>>九児>>>>>>段旅長>>>>>>>>>>>>>>>文軒(問題外)
番外:芥川
2位から4位はかなり接戦していて順位づけが難しいな。
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